全力の無茶ぶり

まぁ最初に言えるのはね、寝坊したってことだよね。
目覚ましとめて寝てたからね。まだ春でもないのに何でこんなに眠いのか。冬眠かよ。起きろよ脳みそ。

でも聞いてほしい。言い訳なんだけど。
いや言い訳にもなってないんだけど。

派遣の登録会は行ったよ！！！！！！！

当たり前だわな。そら行くわな。だって予約してたし。
のんびり準備してたら遅刻したんだけども、派遣会社のお姉さんはそりゃもう優しくてね。ビルの前でどこから入ったらいいのかわかんなくて電話してきた私に「正面のエレベーターから入って大丈夫ですよ！」ってね。
正面から入ってって言われても正面にあるのは謎の非常ドアみたいな肌色のドアだけだったの。
なんかやたらでかいし、そのドアの近くに沢山ボタンがついた謎の機械があるし、絶対これじゃないじゃん。そもそもエレベーターじゃないし。
あれ？これエレベーターなのかな？何か入力しなきゃ開かないタイプじゃない？これ私には開けられなくない？って一瞬パニクったよね。
わかんなくてとりあえず一番開けても平気そうなガラス張りのドアを開けて進んだの。なんか色んな人出入りしてたし行けるだろこれって。
真っすぐ進んだら左手にエレベーターみつけた。右手には正面玄関があった。
私は正面玄関からじゃなくてスタッフ専用入り口みたいなとこで右往左往してたらしい。

それでまぁ会社について、お姉さんと初めましてーって軽く挨拶して話を聞いたの。
私こういう事前準備はばっちりするタイプなので、用意しといてって言われた書類とかはばっちりだったんだ。ここだけ自分を褒めたい。
だからちょろっと書類に記入してビデオ観て、派遣登録完了って感じだった。

でまぁ私の中では派遣登録したら帰れると思ってたんだよね。
仕事は自分で探してよさそうなのに応募するんだと思ってた訳よ。

違ったんだよ。

今日！さぁ今すぐ！何にしましょう？！
みたいなノリ。私よりお姉さんの方が働く意欲ある。すごい。
会社きて一時間半ぐらい経ってたんだけど、既に私に向けた職が用意されてた。引いた。少しだけ引いた。感謝と同時にまじかよって思い。
もともと希望してた地味かつ目立たなくて誰にでも出来るような仕事ではありませんでしたね。驚いた。まじかよってね。

受付嬢。

まじかよじゃん？ほんとに？ってなるじゃん？
対人スキルどんだけ低いと思ってんだよ。接客業なんて何年もやってないわ。お姉さんとの会話だって詰まり詰まりだったわ。何も話すことねーなって思ったわ。
ていうか待って、それより受付嬢って見た目よくないとダメでしょ。
これ謙遜でもなんでもなくて、私デブじゃん？もっと言っちゃうとデブスじゃん？無理じゃん！！！！！！！！！！
面接したところでデブでブスは無理ですねコミュニケーション能力にも問題がありますで終わりでしょ！！！！！！！！！！！何でこんな仕事勧めるの！！！おかしいでしょ！！！！！！！！

でも私は小心者かつコミュニケーション能力が欠けているから、愛想笑いして「面白そうな職業ですね！」なんて言ってたわけ。
そしたら受付嬢として勤務する会社の住所から何から調べて紹介してくださって、私はもう動揺しっぱなしよ。どこを見ていたらいいのか分からなかった。
で、お姉さんは聞くんだわ。

「どうしますか？応募しますか？」

応募しろよって言われてる気がしたね。遅刻した上で何も応募せずに帰る気かよ？って言われてる気がしたね。ごめんなさい。
言ったよ。応募しますって。バカじゃん。無理じゃん！！！！！


生きるって難しいなって話。
寝る。